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木梨憲武 色の世界展
木梨憲武さんというのは、非情に色彩感覚に優れた人だ。
その思いは入り口にある一連の”月”シリーズからはじまり、最後まで変わることがなかった。
正直、一つの作品の前で長く腰を据える気持ちで来ていた僕には物足りなかった。 色の厚みというか、額縁の中に収まりきれない脈動感を感じる事が出来なかったからだ。 でもこの事はただ単に見に来た僕のスタンスの問題だけであって、作品そのものが悪いということではない。
特徴をわかりやすく言うと、手帳や携帯の壁紙にするとカッコいいって思えるような、 わりと気軽な「製品的お洒落」が特徴ではないだろうか? その強みはカンバスからノートやクリアファイルにその作品を移しても、 違和感なく持つ人の個性としてキラリと光るアイテムになりえるところだと思う。 見た目にも重い○億の芸術作品ではとてもそうはいかなかっただろう。 一枚のカンバスのみに注力しつくしたものは、他のものに居場所を移すだけで萎えるし、とたんに安っぽくなってしまう。
木梨さんの作品がそうでないのは、たくさんの人の身近にあって触れることのできそうな芸術を意識しているのではないだろうか? そういう勝手な予想もあいまって、これからの創作活動の一つにモノとデザインのコラボレーションを期待してしまった。
□外部リンク:JR京都伊勢丹 Floor Event Info 木梨憲武 色の世界展
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